【大流行】フィリピン留学中に気をつけたいデング熱

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要注意!フィリピンで大流行中のデング熱

蚊

 

日本でも流行したことのある「デング熱」は、フィリピン留学中に最も気をつけたい感染症の一つです。

以下は2019年8月13日に配信された共同通信のニュースです。

 

フィリピンで蚊が媒介するデング熱が猛威を振るっている。保健省によると、1月から7月27日までの感染者は約16万8千人と前年同期比で約2倍に。死者は720人に達した。同省は流行宣言を出し長袖、長ズボンの着用や防虫剤使用を呼び掛けている。

フィリピンでは6月から本格的な雨期に入り、蚊が大量発生したとみられる。7月21~27日には1週間だけで約1万3千人の感染が確認された。日本人に人気のリゾート、中部セブ島周辺も感染者が多い。保健省は他の政府機関や自治体などと連携し、蚊の繁殖地の調査や駆除を加速させる。

出典:共同通信

 

フィリピンでは、1998年にデング熱で440人が亡くなりましたが、2019年は既に720人に達し、例年以上の感染者数が見られます。

記事中では「人気のリゾート」とありますが、セブ島周辺は留学先としても人気が高く、日本や韓国などから訪れた多数の留学生が滞在しているエリアです。

虫除けスプレー等を持参または現地で購入し、薄手の長袖を着用するなど、蚊に刺されないように注意しましょう。

デング熱の症状

潜伏期間は2日~14日(多くは3日から7日)で、デングウイルスを媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。人から人へは感染しません。

いきなり発熱し、高熱の状態が7日ほど続きます。その他に頭痛、全身の筋肉痛・関節痛・倦怠感などが現れ、風邪と勘違いしやすいですが、発症後、3日後~4日後には発疹が始まり、胸・手・足・顔などに広がります。

特効薬や治療薬はなく、発症した場合は水分補給や解熱剤の投与など、対症療法が中心です。通常は1週間前後の経過で回復しますが、1~5%の感染者は重症型デングになり、死に至ることもあります(主に幼い子供が亡くなります)。

東南アジア、南アジア、中南米、アフリカなど全世界で発生している感染症で、日本から最も近い流行地は台湾です。また、日本でも増加傾向にあります。

蚊の特徴を知ることも大切

ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊は、人間が生活している環境を好んで選び、少量の水からでも繁殖します。そのため、水が溜まってしまいがちな場所(トイレ、シャワールーム、エアコンの室外機周辺)などをチェックし、水が溜まらないように注意しましょう。

また、薄手の長袖や長ズボンなど、蚊に刺されにくい服装をすることも大切です。暑い国ですが、ビーチサンダルなども足の甲や足首を刺されるので注意が必要です。

虫除けスプレーや殺虫剤はスーパーやコンビニでも購入することができます。ただし、殺虫剤は日本の製品と比べて、効き目が強く、目や喉などに違和感を生じることもあります。使用時には、使用する量や環境に気をつけましょう。

高熱が出たら…?

セブなら「セブドクターズホスピタル」に日本語が通じる「ジャパニーズヘルプデスク」があります。他にもマニラの「マニラ日本人会診療所」や「マカティメディカルセンター」は多くの日本人が通う安心できる病院です。

語学スクールのスタッフも、急病の際の対応に慣れていますが、あらかじめ留学する前に、日本語が通じる病院もしくは日本人に評判の良い病院などを探しておきましょう。

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