前置詞と副詞
英語を学んでいると、「前置詞だと思っていた単語が、副詞として使われている」と気付く場面があると思います。
特に on や by などの短い単語は、前置詞としても副詞としても使われるため、非常に混乱しやすいポイントです。今回は、この違いを例文と一緒にわかりやすく整理していきます。
まず、前置詞とは「後ろに名詞を伴い、場所・時間・方向などの情報を補足する語」です。一方、副詞は動詞の意味を補足したり、句動詞(phrasal verb)の一部として使われたりします。
on の使い方
最初に on が前置詞として使われる場合 を見てみましょう。
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She put her bag on the table.
彼女はテーブルの上にバッグを置きました。
この文では on の後ろに the table(名詞) が続いています。つまり、置いた場所を説明している前置詞です。以下も同様です。
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The cat is sleeping on the chair.
猫は椅子の上で寝ています。 -
He left his phone on the desk.
彼は机の上に携帯を置き忘れました。
次に、on が副詞として使われるケース を見てみましょう。これは句動詞の一部になることが多いです。
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She put on her coat.
彼女はコートを着ました。 -
He turned on the light.
彼は電気をつけました。 -
Please carry on with your work.
仕事を続けてください。
このような場合、on の後ろに必ずしも名詞が来るとは限りません。多くの場合では、動詞とセットになって新しい意味を作っています。
by の使い方
次に by を見てみます。まずは前置詞としての使い方です。
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They sat by the river.
彼らは川のそばに座りました。 -
She stood by the door.
彼女はドアのそばに立っていました。 -
We walked by the park.
私たちは公園のそばを歩きました。
ここでも by の後ろに場所を表す名詞が続いています。これが前置詞の特徴です。
一方、副詞として使われる by は句動詞の一部になります。
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A car drove by.
車が通り過ぎました。 -
Time went by quickly.
時間があっという間に過ぎました。 -
Several people passed by without noticing him.
何人かの人が彼に気づかず通り過ぎました。
このように、動詞+副詞の形で「通り過ぎる」「過ぎていく」といった意味になります。
見分けるコツ
前置詞か副詞かを見分ける簡単なポイントは、その単語の後ろに名詞が来ているかどうか?を確認することです。
名詞が続いていれば前置詞の可能性が高く、動詞とセットになって意味を作っていれば副詞(句動詞の一部)と考えることができます。また、句動詞の表現をたくさん覚えていくと、自然と「これは前置詞ではなく副詞だな」と感じられるようになります。
英語はパターンを覚えることで身につく部分も多いので、例文を音読したり、自分で文章を作ったりしながら慣れていくことが大切です。
短い単語ほど奥が深いものですが、少しずつ理解を重ねていくことで、英語の文章の意味も明確に分かるようになります。日常の英語に触れながら、こうした違いにも注目してみましょう。

















