【前置詞】道具や方法を表す代表的な前置詞は?

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【前置詞】道具や方法を表す代表的な前置詞は?

英語の前置詞は数が多く、ひとつひとつの使い分けが難しいと感じる方が多いと思います。

特に「〜で」と日本語で表せてしまう表現は、by と with のどちらを使ったらいいの?と非常に迷いやすいポイントです。

実はこの2つには、シンプルで明確な違いがあります。
☆by は “方法・手段”
☆with は “道具・使うもの”

このイメージを持つと、とてもスムーズに理解できるようになります。

ここでは、英語の基礎をやり直している方や海外生活で実際によく使う表現を知りたい方に向けて、例文を交えながら分かりやすく紹介します。

■ by:方法・プロセスを表す「〜で」

by は何かをするときの手段・方法・経路を表す前置詞です。
特に次のような場面でよく使われます。

  • 移動手段(車で、電車で、徒歩で など)

  • コミュニケーションの手段(電話で、メールで)

  • 何かが作られた方法(機械で、手作業で)

★byを使った例文

I commute to work by train.
私は電車で職場に通っています。

Please contact me by message.
メッセージでご連絡ください。

These cookies were baked by machine.
このクッキーは機械で焼かれました。

共通しているのは、どれも「どういう方法で?」という“プロセス”を表している点です。道具そのものではなく、移動方法や連絡方法など、広い意味での手段を示すときに使います。

■ with:道具を使う「〜で」

一方で with は、道具・体の一部・使用したものを表します。
何かの作業をするとき、具体的に「何を使ったのか」が焦点になるときに使われます。

  • 道具で〜する(スプーンで、ハサミで)

  • 体の一部を使って行う動作(手で、足で)

  • 物を使った状況や状態

★withを使った例文

She mixed the dough with a wooden spoon.
彼女は木のスプーンで生地を混ぜました。

He caught the ball with his left hand.
彼は左手でボールをキャッチしました。

I fixed the chair with a small screwdriver.
私は小さなドライバーで椅子を直しました。

with は「どんな道具を使ったのか」を明確にしている点がポイントです。

【まとめ】by と with の違い

簡単にいうと、このように整理できます。

  • by → 手段・方法を伝える時
    例:by taxi / by phone / by letter / by chance

  • with → 道具・身体の一部を使う時
    例:with a fork / with my hands / with scissors

例えば、「バスで行く」は方法なので by bus、「スプーンで食べる」は道具なので with a spoon になります。

日本語ではどちらも「〜で」と表現できてしまうため、英語にするときに迷ってしまいますが、“方法”か “道具”か、この2つを判断の軸にすると自然と選べるようになるでしょう。

日常生活でとてもよく使う表現

私自身も英語を学び始めた頃は、「ナイフで切るって、by knife? with knife?」とよく迷っていました。しかし、日常の会話でネイティブがどう使うか聞いているうちに、感覚で分かるようになりました。

海外生活では、
・「車で来たよ」
・「メールで送るね」
・「ハサミで切ったよ」

など、両方の前置詞がたくさん登場します。正しく使えると、会話がとても自然になりますし、自信にもつながります。

前置詞は一度に覚えようとすると混乱してしまいますが、ひとつずつ「イメージ」を掴むことで使いやすくなります。ぜひ今日から、“方法なら by”、“道具なら with” という視点を持って英語に触れてみてください!

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